2019年度市長施政方針

【3】結びに

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以上、2019年度予算案の編成に当たりましての基本的な考え方と重点施策について申し上げました。

ちょうど50年前、人類は初めて月面に降り立ち、偉大な一歩を記しました。かつては地上から見上げるのみであった月へ到達することは夢のような話であり、実現したとしても遠い未来のことと誰もが思っていたことでしょう。しかし、多くの人々の努力と勇気が科学技術を進歩させ、未来の夢であったものを現実のものへと導く原動力となりました。そして、実際に月面に降り立った宇宙飛行士たちが見たものは遥か遠く、暗闇の中に浮かぶ母なる地球でした。それは言葉にならない美しさであったに違いありません。

この月面着陸という出来事は、月と地球をつなぎ、過去の人類の夢を現実のものとし、さらなる未来への夢へとつないでいくものでありました。過去と未来を結ぶのは今です。今年はまさに平成と新時代をつなぐ一年となります。新時代には、団塊の世代が後期高齢者に到達する2025年問題や65歳以上の人口がピークとなる2040年問題をはじめとする数々の難問が私達を待ち受けています。これらは間違いなく大きな試練に他なりません。

私は、多くの先人たちと同様、新しい時代を迎えるにあたり、前向きに努力をし、どんな事態にも恐れることなく立ち向かい、それを乗り越えることで狭山はもっと強く、魅力あるまちになっていくものと信じています。

本日未明は奇しくも今年最大の満月でありました。

大きく輝く満月は、暗闇の中にあって、太陽の光を受け、その光を次の夜明けへとつないでいきます。現在、困難な課題が多い時代だからこそ、私たちが、いかに周囲を照らすことができるかが問われています。私たちこそが、多くの声と力を受けて光り輝き、次の世代の人々とこのまちが、昇れる朝日のごとく輝けるよう、この光をつないでいきましょう。

私も、新時代に、本市が力強い一歩を踏み出すことができるよう、初心である「情熱一番」をモットーに、全力で市政運営に取り組むことを申し上げまして、2019年度の施政方針とさせていただきます。

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